MVNOとは。MVNOなら速度が同じって本当?

MVNOとは、Mobile Virtual Network Operatorの略で、日本語だと「仮想移動体通信事業者」です。

耳慣れない用語ですよね。

「通信事業者」とは、インターネット通信事業を行っている業者のことです。これはそのままですね。

「移動体」というのは、通信端末が移動可能ということです。つまり、固定回線とは違ってどこにでも持ち運んでインターネットを使えるという意味です。

「仮想」というのが重要な部分です。MVNO(仮想移動体通信事業者)は、実際の回線網を自社では持たずに他社から借りて事業を行っています。それが「仮想」という意味です。

なぜ自社で回線網を持たず、他社から借りるのか

モバイル通信で使用できる周波数帯は限られているため、総務省が認可した企業のみが特定の周波数帯を使用することができます。

日本では、2.5GHz帯がWiMAXに割り当てられています。総務省が認可しているのは、UQコミュニケーションズのみです。

よって、UQコミュニケーションズ以外の企業は、MVNOという形でサービスを提供するしか無いんです。

MVNOによる速度の差はあるの?

MVNOは、どこもUQ WiMAXの回線を借りて運用しています。なので、「どこで契約してもWiMAXの速度は同じ」と説明するサイトや店員が多いです。

本当なのでしょうか?

理屈の話

厳密に言うと違います。理屈の上ではMVNOによる速度差が発生する可能性があります。

UQコミュニケーションズが公開している、MVNO向けの資料には以下のように書かれています。

  • UQコミュニケーションズがMVNOに提供する回線の形態はタイプA、タイプB1、タイプB2、タイプC、タイプDの5種類。
  • タイプAは、すべての通信設備をUQコミュニケーションズが提供する。
  • それ以外のタイプに関しては、全ての設備をUQコミュニケーションズが提供するのではなく、一部の設備をMVNO側のものを使用する。

(参考: http://www.uqwimax.jp/annai/mvno/docs/wimax2plus_material.pdf)

どのMVNOがどの形態で設備を借りているのかはわかりませんが、タイプA以外はWiMAX通信にMVNOの設備を一部利用する形になります。

つまり、MVNOの設備によって、回線の速度が遅くなったりする可能性があります。

ヤマダ電機などの家電量販店がやっているWiMAXサービスは、おそらく回線設備を丸ごと借りるタイプAだと思われます。

推測ですが、@niftyなどは元々インターネットサービスプロバイダーなので、タイプA以外なんじゃないかと思います。

おそらく、GMOとくとくBB、@nifty、So-net、BIGLOBE、Broadの5社はタイプA以外の提供形態だと思われます。

実際の話

理屈の上ではMVNO間で速度に差が出る可能性はあります。

では、実際に速度に差が出ることはあるんでしょうか?

以下の動画を御覧ください。

これは私が撮った動画ではないですし、少し古い動画ですが参考になると思います。

本家UQ WiMAX、BIGLOBE、So-netという3つの回線速度を比較した動画です。

BIGLOBE WiMAX

  • ping: 118ms
  • 下り: 0.79Mbps
  • 上り: 0.57Mbps

UQ WiMAX

  • ping: 133ms
  • 下り: 0.80Mbps
  • 上り: 0.24Mbps

So-net WiMAX

  • ping: 131ms
  • 下り: 0.76Mbps
  • 上り: 0.84Mbps

どうでしょうか。誤差の範囲と言って良いと思います。

下り1Mbpsも出ないなんて遅すぎますが、今はWiMAX2+になってこの時よりは速くなっています。

実際にWiMAXを複数プロバイダー使ったことがある人もMVNOによる速度の差は感じないという意見が多いです。おそらく、MVNOによる速度差は実際のところほとんど無いのだと思います。

まとめ

「MVNOに速度差は無い」という人が多いですが、理屈としては速度差が生じる可能性はあります。

しかし、実際には速度差はあまり観測されません。WiMAXはどのプロバイダーでも速度は同じと考えて良いと思います。

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